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2017/12/13

1028年2月~4月

▼二月

蒼天交神

そういえば、この一族は自分の母神と交神することにたいしてはどう思ってるんでしょうね。
と、いうわけで聞いてみたいと思います。

蒼天「えっと、今家で交神経験があるのは僕だけですね」
春樹「次に交神する身としては非常に興味があるね」
蒼天「そんな大層なことではないですけどね。なんというか、母親に再会するみたいな感覚ですよ」
春樹「まぁ、事実母親だからね」
蒼天「この前も父上やご先祖様のことを話してもらったよ」
春樹「あ、それは気になるなぁ」

阿弥「私としては、当主として自覚をもって強い子を産んでもらいたいわね」
明香里「なんせ、男だけ子供残せるんですからねー」
みちる「女がいなかったらロクに戦えないんだから、それくらいはしてもらないとねー」
阿弥「ということだから、次は女の子にしなさい!」
蒼天「は、はい…(どういうことだ?)」



「いやー、我ながら自分の子孫とはいえ、いつの世も女の子が強いんだなー」

(´・ω・`)あ!いつのまに…
(´・ω・`)泉さん、こっちです!



「本当に何をしてるんですか、あなたは…。ほら、昼子に見つからないうちに行きますよ」



「あ、わかったから耳はひっぱらnいだたたたたた!


▼三月

交神を終えて、下の子達が討伐に出かけたので阿弥と蒼天の姉弟が家に残っていた。

蒼天「ふぅ、交神一つとっても大変な仕事だ」
阿弥「何をいってるのさ、当主の大切な仕事でしょうが」
蒼天「おわっ!姉上いたんですか!」

蒼天が一人休んでると、急に阿弥が部屋に入ってきた。

阿弥「私達が子供産めない分、あんた達にしっかりしてもらわないと困るのよ」
蒼天「それはわかってます」
阿弥「わかってるなら、文句は言わない!」

本人達は気付いていないかもしれないが、彼らの父である「動山」とその姉「絵麻」も似たようなやり取りをしていた。
そして、動山にとって絵麻が心強い姉であった様に、蒼天にとっても阿弥とはそういう姉なのだ。

しかし、そんな阿弥に対して、一族の掟に縛られた妹達に引け目を感じていた。


阿弥「どうしたの?」
蒼天「…姉上達はこの家に生まれたことを恨んだり、後悔したりしたことはないのですか?」
阿弥「何?急に。それに、随分な話ね」
蒼天「父上もおっしゃっていた様に私達は朱点童子を倒すその日まで鬼を斬り続けます」


蒼天「それ以上にこの家は当主となる男以外子を残すことができないのですよ」

蒼天「もし、秋葉48菩薩様を奉ってさえいなければ姉上も子を残せていたかもしれないのですよ」
阿弥「そうかも知れないわね」
蒼天「その、姉上は綺麗な目をしてますし、掟に縛られさえなければ…」
阿弥「うん、ありがとうね。こんなに私の事を考えてくれてる弟がいるなんてね…」


そう言った阿弥の声はすでに震えていた。

阿弥
わかってたんだ。家の定めだから。一族の為だから。子供が残せないなんて

阿弥絵麻様も、私達が生まれた時は嬉しそうにしてたけどどこか悲しそうだった。自分の子供の様に接してくれたけど、違うって思ってた

阿弥最初からわかってたこと。でも、でも!


阿弥それでも、私は自分の子供に料理を教えてあげたかった。一緒に料理を作ってあげたかった

阿弥一族の為だから諦めるなんてできるわけない!子供が生めないことが悲しいわけないじゃない!


すでに阿弥の目には涙が零れ、その後はもはや言葉にならなかった。
そんな姉の姿を蒼天はただ見続けることしかできなかった。
鬼を斬るために生き、子を残すことすら許されなかった姉に掛けられる言葉など自分にあろうはずがない。

ひとしきり泣いて、阿弥は静かに蒼天の部屋を出て行こうと立ち上がった。


阿弥「ごめんね、蒼天はなにも悪くないのに。勝手に来て、勝手なこと言っちゃって」
蒼天「そんなことはないですよ」
阿弥「姉としての威厳台無しね」
蒼天「もとよりそんなものなかったじゃないですか」
阿弥「あんたねぇ…小さい頃はもっと可愛げがあったのに…」
蒼天「それはお互い様じゃないんですか?絵馬伯母様に姉上の小さい頃の話はよく聞きましたよ」
阿弥「うっさい」
蒼天「悪態をつく元気があれば大丈夫そうですね」

阿弥「うん。それじゃ部屋に戻るね」


部屋を出ようと襖の前に来て阿弥は立ち止まって振り向いた

阿弥
「それとね、目が綺麗って言ってくれたこと、本当はうれしかったよ」

そう言うとそそくさと部屋を出て行った阿弥の後ろ姿を眺めて蒼天は微笑んだ。


▼四月


蒼天の第2子「
つくし」誕生
秋になったら得意なキノコ狩りに出かけられるといいなぁ。
家族みんなで山に出かけたりして、それがきっと普通の家族なのだろう。

蒼天「あの、姉上」
阿弥「ん?なになに?」
蒼天「つくしに料理を教えてもらってもよいですか?」
阿弥「へぇ?ウチの当主らしからぬ提案ね」


蒼天
「姉上の生きた証がこの子に少しでも受け継がれればと思って」

阿弥「馬鹿、そんなことに自分の娘を利用するんじゃない」
蒼天「利用とかそんなことではなくて純粋に…」

つくし「あの、あたしからも…おねがい…します」モジモジ
阿弥「うん、それじゃあ台所に行こう」
つくし「は、はい!」


まだ小さいつくしの手を取り二人で台所に向かう阿弥のその顔は曇りなく、晴れやかであった。

阿弥(本当に私にはもったいないくらいの馬鹿な弟だよ)



――それと時同じ頃、討伐に向かっていた出撃隊は相翼院で太鼓持ちを景気よく狩っていた。


明香里「ああ、私もつくしちゃんともっと一緒にいたいなー」
みちる「本当可愛かったよねー。本当食べちゃいたいくらい!」

春樹「お前らなぁ、無駄話しながら戦うなよ。いくらなんでもダラダラしすぎだぞ」


軽い口調でやりとりしているが、相翼院の奥で戦闘の真っ最中である。
新しい家族への愛情の言葉と共に重い一撃がキッチリ鬼に入ってる辺りは流石と言えよう。


春樹「油断してると痛い目見るからな」
明香里「だって、せっかく新しい家族が来たっていうのに、何が悲しくて鬼なんか切らなきゃいけないのよ」
みちる「うんうん、孫六も可愛い妹と一緒にいたいよねー」
孫六「え、あ、はい…」
春樹「ええい、末の義弟を困らせるんじゃない!」
みちる「孫六だってお兄ちゃんになるんだから、もう少ししっかりしないとねー」
孫六「あ、あの…」
春樹「孫六、こいつらが一番悪い見本だから反面教師にするんだぞ」
明香里「あー!そういうこと吹き込んで悪者扱いにしないでよね!」
みちる「そうやってすぐウチらの悪口言うのはホント悪い癖だからね」


孫六「あの、後ろに鬼達がいるんですが!」

瞬間、三人はすばやく迫りくる鬼に向かっていった。

春樹の一撃は悪羅大将を胴薙ぎにして、両断し
明香里の三連激は雷おこしを粉砕し
みちるの一閃は取り巻き諸共悪羅大将を屠った。


あっという間の出来事だった。


春樹「あれほど油断はするなって言っただろう!」
明香里「あー、そういう自分だって全然気付いてなかったじゃん!」
みちる「そうだよー、ウチらばっか怒らないでよね」


一瞬の出来事に初陣の孫六は呆気に取られていた。

こうした今も軽い調子で飄々としているが、あの一瞬の眼は紛れもなく鬼を斬る者の眼
どれだけの鬼を斬り、どれだけの戦を重ねればあの様な眼ができるのか
正しく彼らは鬼を斬る一族なのだ。


春樹「何をボサッとしてるんだ、孫六。行くぞ」
孫六「は、はい!」
明香里「まぁ、初陣じゃしょうがないよねー」
みちる「でも、次のは気を引き締めないと怪我どころじゃ済まないからねー」
孫六「え?え?」
春樹「この相翼院の主の片羽ノお業を討伐しにいくんだよ」
孫六「えええええええ?」

明香里、みちる「さぁ、行ってみようかー♪



孫六「し、死ぬかとおもった…」


こんなことを続けてるこの一族はやはりただの人間じゃない
自分もこんな強くなれるのだろうか…


春樹「強くなれるさ」
孫六「え?」
春樹「いや、強くなれ。お前は強くならなきゃいけないんだ」

明香里、みちる「私達の分までがんばってもらわないといけないんだからね」
孫六「……」

春樹「さて、あらかた片付いたし帰るとするか」

明香里「これで御所からお金がもらえるねー」
みちる「こんなみみっちいことしないで直にお金くれればいいのにケチだよねー
春樹「まぁ、そう言うな。もらえるだけまだマシだろ」

―――



今月の報奨金13616両也


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